情報処理推進機構(IPA)が主催する「量子コンピューティング技術シンポジウム」で、量子コンピューティングに関する最新動向や技術についての講演など聴いてきました。
量子の「り」の字も理解できていないくらい量子コンピュータについては知らなかったので、量子アニーリングやゲート式量子コンピュータといった技術的な内容はサッパリ分かりませんでしたが、今現在の動向や企業や研究などで行われている事例は個人的に新鮮で面白かったです。
量子コンピュータは既に使われている
量子コンピュータの実用は遠い未来の話かと思いきや、既にD-Wave Syatem社の「D-Wave」やIBM社の量子コンピュータなどが企業や研究機関で使用されているようです。
D-Wave : http://dwavejapan.com/system/
IBM Q: https://www.research.ibm.com/ibm-q/learn/what-is-ibm-q/
まだまだ量子コンピュータのスペックや規模は既存のコンピュータ(古典コンピュータ)には及ばないようですが、それでも既存のコンピュータでは解を出すのが難しい事例などに活用されて成果も出ているようです。
今回のシンポジウムの話を聴いた限りでは、今現在の量子コンピューティング技術は自分が考えている以上に先端技術として盛んに研究されていて、実用的な応用もされ始めているということです。
そのうち量子回路設計の分野も?
今の量子コンピュータはスペックや規模は小さい上にマシンの筐体もかなり大きく、数十年前の既存コンピュータと同じような段階とのことです。
逆に言えば、あと数十年経てば手に収まるような量子コンピュータが出てくるのかもしれません。
量子コンピュータが既存のコンピュータに置き換わっていくのか、共存するのかはまだ分かりませんが、個人的な関心としてはそのうち既存の電子回路設計だけでなく、”量子回路設計”もしなくてはならなくなるかもしれませんね。