新しい開発用PCを作りました

現在、Surface proの第5世代(2017年に購入)を設計開発用PCとして使用しています。

今でもKiCadでの回路・基板設計などは問題なく行えているのですが、さすがに4~5年使用しているのでストレージが圧迫されてきたり、バッテリーがヘタってきていたり等、やや動作的に不安を感じるようになりました。

そろそろPCを替えたほうが良いかと常々思っていたので、今回PCを新調することにしました。

どういうスペックのPCにするか?

最近は打ち合わせなどもリモートがほとんどで開発用PCを外に持ち出すことが無くなり、今使用しているSurface proも机に置きっぱなしのほぼデスクトップPCのような感じで使っているため、ノートPCである必要はないかなあと思い始めていました。

・できるだけ長く使い続けられるPCが良い(開発関係のデータやソフトの引っ越しが面倒なので。。)

・机の上のスペースを確保したいので省スペースなサイズが良い

・最低限、Kicadの設計作業や3DCADで簡単なモデリング、マイコン開発環境が動作するスペックであればよい

(そこそこのCPUで、グラフィックボードは無くてもよい)

・デスクトップPCならバッテリー劣化を気にすることがない 

(バッテリー劣化を気にしてしまう性分なので、個人的に重要でした)

・ノートPCよりもデスクトップのほうが高スペックで、コストパフォーマンスが良いものが多い(気がする)

・デスクトップPCなら自作したほうが、スペック的にもコスト的にも自分好みなものができる

 

ということで、上記のようなことをつらつら考えた結果、下記のようなスペックのPCにすることにしました。

主要スペックおよびパーツ

ベアボーンPC Deskmini B660 (ASRock) ¥35000前後
CPU Core i5-12400 (Intel) ¥32000前後
CPUクーラー NH-L9i-17xx(Noctua) ¥6000弱
メモリ DDR4 3200MHz 32GB x 2(Crucial、合計64GB) ¥26000
ストレージ m.2 SSD 500GB (Crucial)

SATA SSD 1TB (SanDisk)

¥5000

¥10000

グラフィックボード 無し(CPU内蔵グラフィックを使用)
OS Windows10 Pro ¥27000弱
  合計 約¥141000

特に自作PCが趣味なわけでも自作経験がたくさんあるわけではないので、ネットで調べながら上記スペックでまとめてみました。

スペック的にはそれほど高くもなく低くもなく、高コスパというわけでもないですが、長く安定して仕事で使えるように考えた結果、上記のようになりました。

(メモリ64GBは正直オーバースペックかと思いますが、メモリはたくさんあって困ることはないので思い切って64GBにしてみました)

自作とは言いつつ、ベアボーンキットを使用しているので、CPU、メモリ、ストレージを組み込むだけのお手軽な自作PCです。

 

DeskMini B660について

DeskMini B660はASRockというメーカーの小型サイズのベアボーンPCです。

・デスクトップPCにしてはとても小型で、手のひらに乗るサイズ

・ベアボーンキットなので、PCケース、マザーボード、電源がすでにそろっている

・小型だけどインターフェースはそこそこ充実している

USB タイプA 合計6ポート
USB Type-C 2ポート
画面出力 HDMI x1

Display port x 1

USB-C x1

D-SUB x1

LAN ギガビットLAN 1ポート

・小型であることの代償として、グラフィックボードは搭載できません

同じベアボーンでAMDのCPUに対応しているDeskMini X300でもよかったのですが、インターフェース類がB660よりも少なめであったのと、Intel系のほうが安定かなあと思い、B660のほうにしました。

 

完成しました

ということで、パーツの調達&組み立ても無事に問題なくできました。

OSもインストールして動作も問題なさそうです。

今回、CPUクーラーはCPU付属品ではなく、Noctuaというメーカーのちょっとお高いCPUクーラーにしてみたのですが、ファンの動作音はとても静かで通常時は動作しているのが気にならないほど音が小さく快適です。

 

早速、KiCadのバージョン6を入れてみましたが、問題なく動きそうで一安心です。

久しぶりの自作PCでしたが、PCの構成を考えたり、好みのパーツを選んで組み立てる作業はなかなか楽しめました。

以上、新しい開発用PCを作ったお話でした。