インテル社のFPGA製品やソリューションについての最新情報が紹介される『インテルFPGAテクノロジーデイ2018』に参加して、講演とデモ展示を見てきました。
ウェブサイト : インテル® FPGA テクノロジー・デイ 2018 (IFTD)
恥ずかしながら、FPGA自体は知っていてもなかなか扱う機会がなく、開発方法や実際にどのように使われているかなどはよくわかっていなかったので、こういったFPGAに特化したカンファレンスは現在のトレンドを知ることができて勉強になりました。
「アクセラレーション」というFPGAの活用方法が今アツい
ディープラーニングをはじめとするAI技術やビッグデータ解析といった技術の進化に伴い、近年はデータセンターやクラウドなどの大規模システムでのアクセラレーションとしてFPGAが使われることが多くなっている(むしろこういった活用方法がスタンダードになりつつある)ようです。
今回の講演やデモ展示でも「アクセラレーション」という言葉が至るところで見られ、FPGAアクセラレーションが盛り上がっているのを感じました。
アクセラレーションとは?
自分はデータセンターやクラウドといったシステム開発の分野には疎く、「アクセラレーション」と聞いてもあまりピンと来ない用語だったのですが…
簡単にいうと、プロセッサの処理をFPGAが肩代わりすることでシステム全体の処理能力を向上させたり、負荷によるレイテンシーの変動を一定に抑えて安定させる、などといった手法のことを指すようです。
AIやビッグデータ解析、動画のリアルタイム処理など大量のデータを高速に処理するシステムの需要が高まっており、プロセッサのみでは処理が厳しいケースではFPGAアクセラレーションが使われるようになってきています。
とはいえ組込分野でも
講演や展示でFPGAアクセラレーションが盛り上がっていることは見て聴いて感じましたが、エッジAIといった基板側(端末側)にAIを搭載して処理を行う手法や製品も出てきており、組込用途でのFPGA活用も拡大してきています。
従来の組込み用途以外にも、組込みディープラーニングといったものも出てきており面白くなりそうです。
まとめ
小さな基板のシステムから大規模システムまで幅広く使われており、今後も活用範囲が拡大していくFPGAの重要さを改めて感じられた1日でした。
ローエンドのFPGAボードは低価格で手に入れられるようになってきていますので、少しずつでもFPGAに触れて知見を広げつつ、FPGAを使って何かを作って見たいですね。